まさに痛みとの戦い・・・疲れた・・・

自分の身体に起こることをちゃんと確かめておきたいって思う気持ちと
こんな経験はそうそうできないという気持ちで
一部始終、ちゃんと覚きたい。
全身麻酔でわからないうちに終わってて欲しいって方が怖い。
何をどうしてこうしてはるって想像しながら
手術を受けたいと思う私は頭の中はいたって冷静。

手術が始まった。
麻酔が効いて痛くないはずの手術が痛い。
え〜〜麻酔、効いてないの?って思いつつ
麻酔をしてもらった時のことを思い返す。
手術開始前
執刀医が麻酔をしはった女医さんに
「麻酔は?」って確認しはったら
「2本半」って云いはった。

2本半ってどれを云うたはるのやろ?って痛みを堪えながら考える。
術前の説明では、右耳下に1本とほほに2本。
そのほほに2本の1本目に不手際があって
私の記憶ではほほは1本とちょっと。
ってことは、女医さん勘違いしてる?
いや私の勘違い?
え〜〜うっそお〜〜麻酔、効いてないってこと?
でも1本はしてるし、全く効いてないことはないやろ?
と顔の痺れ具合を確かめる。
やっぱり左唇下の麻痺しかわからん。

そう思ってる最中もオペは進められている。
っで先生がつぶやく。
「もちあげようか・・・
うわっ元気やなぁ〜」と。
これがとんでもなく痛い。
奥歯をぐ〜〜とかみ締めて堪える。
そして、私は思う。
先生が元気って思うことはそれだけ抵抗があるってことやん。
抵抗を感じるってことはそれだけ私は痛いってことやんかぁ!

「今のとこは痛みを感じたと思います」って先生、私に言いはる。
今のとこって最初からずっと痛いやん。
「あの〜最初っからずっと痛いんですけど・・」と弱々しく答える私。
「今のとこがこの手術で大変なとこで、あとは楽ですからねぇ」って先生。
後から思えば、これはバックル手術。
眼球にバンドを巻くって下りやん。

っで思う。
私は麻酔の効き具合に半信半疑。
先生は100%効いてはるって思ってはる。
今のとこは麻酔が効いてても痛みを感じるらしい。
え〜〜でも私は最初っからず〜〜〜と痛くて
今のとこはとんでもなく痛かった。
それに、後は楽って云わはったけど、手術最後まで痛みはず〜と感じていた。

あかん、麻酔が効いてないか、効きが弱いかしらんけど、
今からでも麻酔を追加してもらわれけへんやろか・・・・

「先生・・・」とつぶやいてみた。
先生、麻酔効いてないって云いたいのに
痛みを堪えるのにエネルギー消耗している私は
先生って呼ぶしかできない。

「堪えて堪えて」って返される。
これを2,3回繰り返す。

堪えてってめちゃ堪えてるちゅうねんって思うが
何回いうても堪えてって云わはるし、
これって麻酔が効いてるのに気持ちで痛がってるだけって思われてるかも、
なら云うだけ無駄やん。
それに、オペ中にやいやい言うて先生の集中を欠けさせん方がいいよなぁ。
術前の説明で
「目の手術ですし、万が一失明ということもあります。」と念押しされたのを
思い出し、
ここは大人しくしているのが賢明と思う。

さっきのとこが一番痛いっていうてはったから
あれ以上の痛みはこの先ないってことやなぁ。
あの痛みに耐えられたからこの先の痛みも堪えられる。
大丈夫!大丈夫!と自分を励ます。
我ながら健気や・・・
それに麻酔も多少なりとも効いてるやろし・・・って思ったのも束の間、
痺れを感じていた唇左下の痺れがなくなりすっきり。
え〜〜痺れてないと
布で覆われている下で口を開け閉めしてみる。
普段と変わりない感覚。
うっそお〜〜〜って思っている時
「洗浄」って先生。
その洗浄、水で洗い流してくれてはるその感覚。
今まで何度か外来で洗浄してもらったその感覚と全く同じ。
水の質感もちゃんと感じる。流れ落ちるのも感じる。
うわぁ〜〜麻酔、100%切れてるってことやんかぁ!と確信。
さっき堪えようと腹をすえたのにぐらつく。

顕微鏡を使いながら目の中を見てはるのやろうなぁ。
女医さんが「網膜があれですねぇ」って。
網膜があれってどないやねん!って思う私。
「1回、レーザーを当ててるからなぁ。」って執刀医。
後で知るが網膜は再生機能がないから
レーザーで焼かれたとこはぼろぼろのままってこと。
それを今回の手術でも再度レーザーで貼り付ける。
それがまぁ、外来でレーザーを当ててもらったときより
熱い痛みを感じる。
っでガス投入。

痛みは堪えようと決めたものの
途中で先生の
「えっもうこんな時間や」って言葉に
予定の2時間を越えそうなんか
越えたのかって知り、
やたら気分が悪くなる。
痛みはもう堪えるしかない、しゃ〜ないと思ったら、
気分悪さが戻ってきて、
先生の手が目から離れたと思ったら頭を動かす私。
「もうちょっとやから堪えて」って先生。
散々堪えてるやん・・って
全身全霊で痛みに耐えている私の体力は限界やん。
気分悪いちゅうねん!!

っでやっと、ほんまにやっと、
「もう仕上げに入ってるからね」って先生。
仕上げか・・・もう終わりやねんなぁ・・・と思う。
ほんだら、ほんまに仕上げしてはるやん。
説明であった白目に三箇所切れ目を入れてってその切ったとこ
縫うたはる。
縫うて括って糸切ってって素で感じるけど
そない痛くもない。
もっと痛いのを経験したあとじゃ屁よなぁって思う私。

でも、そんな根性がなく
途中で失神でもして気を失えたら楽やったかもって思ったほど
痛かったのは確かで、
今後手術っていうたら全身麻酔を懇願するかもと弱気になった。

結局、予定より30分オーバーの2時間半の戦いを終えた私は
ここから嘔吐に苦しむ数時間を過ごすことなる。
もともとの体力がないってほんまあかんわ・・・

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