すぐに帰れと言われるが・・・

有馬に行く。

入院2週間経ち、ようようにその生活にも慣れた様子の父だが
早く家に帰りたくて仕方がない。

そやろうなぁ〜
身体のどこかが痛くて仕方がないのなら
病院に居てるのがいいと思うやろうが
特に痛いところもない状況なら帰りたいわなぁ。

なんどか入院生活をした経験のある私は
この”家に帰りたい”は、心に響く。
よ〜わかる。

しかし、誰も居ない家に帰れるわけもなく
諦めてもらうしかない現状。
「あ〜なんでこんな不幸なんやろか」とつぶやく父。
不幸なんて軽々しく口に出したらあかんと思うが
聞き流す。
マイナスの言葉は口に出さないほうがいい。
そうわかっていても思わず出てしまうんやけど・・・

口に出すことで気持ちを吐き出している部分もあるので
まぁええか・・・
これ悶々と内にこめられて
なんやよ〜わからんけど
そのマイナスが脳へ悪影響を及ぼし
認知症が出てくるなんていうことになられてもかなんしなぁと
思うことにする。

遠路はるばる2時間かけて
山も登ってきたというのに
小一時間もせんうちに
「遠いから早く帰れ」と帰らされる。

早く帰りたいといいつつ、
来年の春に更新の市バス定期の切り替え作業を私に依頼する。
マンションの固定資産税を支払わなあかんとか
もろもろのことだけはしっかり頭に残っていて
それらを私に託す。

ふ〜ん。
家を持つ(家たって中古のマンションやけど)って大変なんよなぁと
借家住まいは思う。

遠路はるばる様子を見に来る娘がおるだけ
十分に幸せやと思わなあきまへんでと思いつつ
山を降りて帰路につく私なのだが・・・

下界はまだまだ暖かなここ数日。
さすがに有馬は寒いやろうと思ったが
とんでもなく暖か。
これから山は紅葉の季節になる。
足元にころがっているどんぐりも
子どもが小さい頃ならお土産にもなったのに
今じゃあ、拾って持ち帰ったところで
「どうすんの?母さん」って云われるのがオチ。

なので、阪神西宮駅でパンを買って帰る。
いろいろ拓けて、あちらこちらがおもしろくて仕方がない。
ずっと昔、お正月に友だちと西宮戎さんに初詣に来たときには
阪神西宮駅は何もなかったのに、えらい拓けている。
いろいろ楽しいお店がある。
父のおかげでここにも来れるというわけで
家に帰って
買ってきたあれこれを並べて
「こんな楽しみもないと有馬くんだりまで行ってられへん」と私。

てなわけで、阪急西宮北口経由で有馬に行く経路も考え中[♪]・・・

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