京都陶芸一日体験の巻(^-^)

娘と二人、ずいぶん前から念願だった陶芸体験。やっと実現する。素人っていうのは無謀やから電動ろくろがいいなぁ〜とかあれこれ勝手なことを思う。あちこち調べた結果、「電動ろくろより二つ作れるところがいい。」っていう堅実な娘のひと言で晋六陶芸館に決定。Webサイトによると1キロ分の土が持ち分で、マグカップなら2個作れる。余った分はお箸置きとかなど・・で全部使い切ってOK。午前は9時半から11時半。午後は14時から16時となっているが時間の融通、時間オーバーも対応してもらえる。

お昼ご飯を一緒に食べた友だちに見送られて、烏丸御池から地下鉄で北山下車。駅前のロイヤルホスト前にあるタクシー乗り場からタクシーで5分っていう案内やったので、タクシー乗り場を探すがない。おまけにロイヤルホストの1階は外装手入れ中なのか幕がはられているし( ̄▽ ̄;A

それらしい場所にタクシーが1台止まっているので乗り込む。
行き先をいうと「あ〜知っている!よぅ、乗せるねん。」って気安いおっちゃん。
「ロイホの前のタクシー乗り場からタクシーでって案内やったのにタクシー乗り場がなくて・・・」
「あ〜タクシー乗り場は今のところやで。」
北山駅が出来たときにタクシードライバー達が勝手にそこをタクシー乗り場にしたらしい。警察も承知しているけれど、タクシー乗り場っていう案内は出されへん。という説明。

さすが、観光地のタクシードライバー。ずっとしゃべっている。この辺りは特に観光する神社仏閣も少ない。この先にある円通寺ぐらい。
「ほれ、もうすぐしたら右手に見えるのが円通寺やで。その向うの山が比叡山。この道は鞍馬街道やわ。」
へぇ〜へぇ〜へぇ〜と3回したら、
「はい!ここやで。帰りはこの先、ほら、今、車が通ったところ、あそこの道まで出たらタクシーが拾えるから。」
と帰りの心配までしていただく。

さすが観光地ですなぁ〜
そういえば、朝、歩いてきた錦市場。お店のおばちゃんが外国人の観光客相手に英語で接客。その話をランチのときに京都住みの友だちに言う。
「錦市場でバイトの条件は英語がしゃべれる人やねんで。」と教えてもらう。
「さすが、観光地やなぁ。観光客を受け入れる体制なんや。」
「大阪は?」
「大阪は中国人の店員が大阪弁をしゃべっている。大阪に来るなら大阪弁をしゃべりなはれ!やわ( ̄▽ ̄;)」
という高度な会話を繰り広げてきたのを思い出す。

と、そんなこんなで無事に晋六陶芸館に到着。

今から、陶芸しまっせ!というモチベーションが一気に上がる(⌒-⌒)

この建物の3階が陶芸教室。

14時の予約やったけれど、20分ほど早く到着。荷物を置いてすぐに開始。隣の席には定期的に通っている若いご夫婦がすでに何やら作ってはる。14時すぎには和歌山から来たという20代前半の若い女の子が二人。1つのテーブルに向かい合って二人、テーブルは3ツ、計6名がこの時間の生徒らしい。

用意してもらっているエプロンを身につけ、まずは名前と連絡先と作りたいものの絵をかく。連絡先は出来上がった器を着払いで発送してもらうため。なのでそこは娘に書かす。

「マグカップやお茶碗なら2つ、大きめのお皿なら1つ、作れます。」という説明なので、娘はマグカップとお茶碗。私はマグカップとお鍋のときの器。

「娘さんのお茶碗からやってみようか。」と

1キロの土を2つに分け、底になる土を手回しろくろの上で叩いてたいらにする。お茶碗は底に足がないと熱くて持てないので足の分厚めにする。

「今日は縄を積み重ねて作っていくやり方でします。縄文土器のイメージで。」と。

これは底に縄状の土を乗せている。

縄状の土を乗せては1本ずつ継ぎ目をならし、側面の厚さを整える。を繰り返す。待機中の土は濡れタオルで包んでおく。

お茶碗や器もまっすぐに立ち上げて、最後に中から広げていき形を整えるという説明を聞いたのにも関わらず、娘も私も土を積み重ねる度にだんだんと広がっていく。叱られる。

叱られるっていってもしょげるような叱咤でもないし、教えてくださる先生はなかなか面白いおっちゃん。助手的に奥様が私のカメラで写真を撮ってくださる。

最後は先生が手を添えて形を整え、器らしくなる。

手動ろくろなので、先生が形を整えるときに生徒がろくろを回す。時計回りに回すという決まりがあるらしい。あまり速く回しすぎて「速い!」って叱られた私は
「へへっ・・・大阪人やからいらちなんで・・・」ってしょうもない言い訳をする。
「生まれも育ちも大阪?」
「いえ、住んでいるのが大阪で、生まれも育ちも尼崎!」
「尼かぁ・・・」と。「僕、姫路出身。」
「兵庫県人ですかぁ(⌒-⌒)」と意気投合。

「娘さん、学生さんかと思ったわ。お母さん、若いから。」
人間的に重みがないから若く見えるだけなのを私は知っている( ̄▽ ̄;)
「え〜もう50前やのに。」
「もしかして、万博世代?」
「ええ、小学校1年のときに万博に行った!」
「ん〜〜〜そしたらうさぎ?」
「そう!」
「うわ〜同じや。」
「へぇ〜」
「でも、僕、2月生まれやから万博は2年のとき。」
と、そんなしょうもない会話を繰り広げながらの2時間。

器の次にマグカップを作って、あまり土はたたら作りで小さなお皿にする。裏に名前を入れる。

完成した器たち。手前が私で奥が娘。マグカップの持ち手はあとでつけてもらえる。器の足もあとで作ってくれはる。

このあと焼き上がりの見本を見ながら上薬を選ぶ。焼き上がると今の状態より一回り小さくなるらしい。
また先生が形を整えてくれたが、最初の厚みを整えるところで均等でなかったらそのいびつさも出るらしい。
「それが手作りの良さということでご了承ください。」とのこと。
これぞ手作り感ですわね(*^o^*)

このテーブルに向かい合わせで製作。16時頃に終了。

教室の窓から見える比叡山。

最後はコーヒーを淹れてもらい一息つく。
先生も奥様も”家に持ち帰って使う”をスタンスに教えてくださる。私もバスケット講習でレクチャーをさせてもらうとき、「家で使ってもらってなんぼですから。」といつも言う。同じスタンスに共感し嬉しがる。

駅までタクシーで帰るつもりが奥様が車で国際会館駅まで送ってくださる。私たちが帰るころ、若いご夫婦はまだ奮闘中、和歌山からの可愛らしいお嬢さん二人は最後のあまり土で猫の箸置きを製作中。私たちのあと「和歌山の二人も送っていくので。」って奥様。

陶芸作り自体は面白かったし、その時間も楽しかった。焼き上がりは同じ手法のものがいくつか集まってから焼くので遅くての年内中には発送とのこと。出来上がりがとても待ち遠しく楽しみ。その出来具合を見て、また作りに行こうともくろむ。楽しいことをまた一つ発見。人生これからですわね\(⌒▽⌒)/

date 2012/10/30

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