義母の事後処理~生命保険解約、ガン保険とかんぽ生命の対応差があり過ぎる。

ガン保険は考えもの プチ介護

亡くなった義母はガン保険を2件と生命保険(かんぽ生命)の3件、かけていました。
ガン保険は2件とも年払いで、毎年15万円ほど引き落とされていました。
こちらに連れてきた10年ほど前、まだ、記憶が残っている義母はガン保険のことも認識しています。
「万が一、ガンになっても治療はしなくてもいい」と言っていました。
そんな認識があってもガン保険の解約をするには心もとない義母です。
すでに被成年後見人となっている義母では解約手続きはできません。
義母の成年後見人として、そうすることが義母にとって合理的である理由を裁判所に説明してお伺いを立て、許可を得ないことには解約はできない状況になっています。

アルツハイマー病の義母がガンを患うことはほぼないであろう。
仮にあったとしても年齢的にも、また治療を認識できない状況等々考えるとガン保険を使うことは100%ないだろうとさえ思っていました。
ただ、裁判所にお伺いを立ててまで解約しなくてもいいかなと、毎年、絶やすことなく引き落とされる15万円を眺めているだけでした。

母が亡くなり、保険証書や毎年郵送されてくる状況報告の用紙を確認します。
1件については掛け捨てのようです。
1円も戻らない保険のようです。
もう1件は毎年、状況報告が送られてきますし、死亡保険受取人(ガン以外で亡くなった場合)欄に義父の名前と金額(亡くなった年齢が75歳以上の場合)が記されています。
この金額を義父が受け取れるのだと思い、その手続きをします。

まずは代理店の営業担当の方に電話します。
住所変更等で何度かお話ししたことがある方です。
義母の死亡にかかる手続きだからかわかりませんが、結局、代理店では手続きできず、生命保険会社に電話するように指示を受けます。

言われるまま生命保険会社に電話しました。2件とも同じ生命保険会社です。
掛け捨ての分については代理店からの解約の申し出は受理されているようですが、再度確認すると「法定相続人の方以外にはお話しできません」と断られます。
また、もう一方については保険金の受取が発生するからか、より厳格で「これ以上はお話しできません。法定相続人の方から電話をお願いします」とケンモホロロの扱いを受けます。

翌日、法定相続人である相方が電話をし解約手続きの書面を送付してもらう段へと駒を進めました。
保険金が発生するであろう契約については、義母が契約者で死亡保険金受取は義父となっています。ガン保険はその契約を配偶者に引き継ぐことができるのでしょう。
義父に引き継ぐか?という問いがあったようですが、引き継ぐと掛金が発生するわけです。
ここは解約の一択しかありません。

数日して書面が送られてきました。
解約手続きとともに解約金20,000円と記されている書面、その受け取り先(義父)の情報を記す用紙が入っています。
死亡保険の受取は発生しないようです。解約金のみのようです。
ガン保険の仕組みがよく分かっていない私ですが、ガン以外の病気でなくなった場合の(75歳以上)の死亡受け取り金、75,000円と書かれていたアレは解約すると対象外となるのでしょうか。
別にいいのですが、義母をこちらに連れてきてからの、私が知る限り、ガン保険2件で15万円×10年分が本当、無駄だったと思うばかりです。

それに比べるとかんぽ生命の保険は良心的です。
義母がかけていたのは生存お祝い金・入院保障付きの生命保険です。
自分がかけた保険ではないので詳細はよくわかりません。

昨年、秋の終わりに義母は入院しましたが、生命保険のことをすっかり忘れていて、特に手続きはしませんでした。
どうも入院保障がついていたようです。
掛金はすでに払い込み済みで5年ごとに生存お祝い金を請求できるタイプで、その手続きは私が2回しています。
1回めは本人が行ったようで、2回め、3回めのあと残り1回という状況で義母は亡くなりました。
毎年、送られてくる現況報告書によると掛金から生存お祝い金を差し引いた金額を請求できるようです。

私はお昼休みに職場の近くの郵便局に行ってみます。
保険証書と毎年送付される現況報告書を持って、かんぽ生命の窓口に出向きました。
ガン保険の会社の電話口のお姉さんには、「法定相続人でないあなたには何もお話できません!」とつれない扱いをされたので、その覚悟を持って出向きました。

それがどうでしょう。かんぽ生命の方はそんなことは全くなく、必要な書類の説明をされ(当然、私の本人確認はされましたが)、次回の手続きも私で対応できる旨を言われます。
義母のものはすべて義父に、となっている旨も伝えています。
数日後、書類をそろえて手続きに行ったときも丁寧な対応をしていただきます。
義母が契約していたその保険は、掛金は一括で支払い済み、5年ごとの生存祝い金と100歳までの入院保障がついているものだとか。
なので、死因の確認とその際、入院していなかったのかの確認をされます。入社先で亡くなったのならその入院分も請求できるようでしたが、義母はホームで息を引き取りました。
また、100歳まで生存するテイの保険なのでその分の支給もあるとのことです。
そんなことは初耳です。
かんぽ生命の方曰くに「他の生命保険よりかんぽ生命はわりと良心的なんですよ」と言われます。
結局、私が思っていた倍の金額が滞りなく義父の口座へ振り込まれました。

今回の義母の生命保険にかかる対応。
ガン保険とかんぽ生命の対応差が極端すぎて、ガン保険は考えもの、ある一定の年齢になれば思い切って解約もありという知見を得た事案でした。
ちなみにガン保険はこの10年で150万円引き落としされ、解約金20,000円のみ。
掛け金トータルはもっともっとの金額のはず。計算していないから不明。
かんぽ生命の保険は掛け金一括200万円で生存祝い金40万円×3回受け取り、最後83万円プラス72万円の還付金。
思わず、「後学のためにこの保険について教えてください」と請うてもうたがな。

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