久しぶりに東京タワーを見ました。
小学生のときの家族旅行以来です。
スカイバスから見た東京タワーは私の記憶にあるセピア色ではなく鮮やかな赤色で大地に足を広げていました。
スカイバスを降りた私たちは先ほど歩いた行幸通りを再び歩きます。
皇居外苑の綺麗に整備された芝生と松を眺めながら二重橋に行きます。
二重橋から桜田門を通り、国会議事堂の御姿を拝みたいと思います。
この辺り、あちらこちらに警察官が立ってはりました。
桜田門を出てすぐの警視庁の建物がレンガ造りで素敵でございます。
総務省やら国土交通省やらとなんたら省が連なっている地帯のようです。
ここが日本の中心なのですね。
永田町です。
国会議事堂をぐるりと南に回り東京メトロ丸の内線から新宿に向かいましょう。
いよいよモバイルSuicaの出番です。
この旅の裏の目的です。
「東京でモバイルSuicaを使う」
これが私の密かな目的でございました。
さあ、新宿に行き京王線に乗り換えてみましょう。
先月、東京に来たときはPiTaPaを使いました。
普段、私はPiTaPaのヘビーユーザーです。
モバイルSuicaはPiTaPaと違って改札口のICとかかれた上を軽くかざすだけで認識してくれます。
あくまでかざすだけです。
大阪メトロ九条駅改札口で左手に持った(私は元サウスポーです、改札口では左利きです。スマホは右手に持って左指で操作します)PiTaPaをタッチしているのにもかかわらず、右手に持ったiPhoneのモバイルSuicaがブルっと反応しました。
ほんと、反応が良すぎます。
PiTaPaみたいに叩きつけなくてもよいのです。
えっ、叩きつけるのは私だけでしょうか。
モバイルSuicaは上品にかざすだけです。
さぁ、上品にかざしてみましょう。
はい、難なく東京メトロ国会議事堂前駅の改札口を通過できました。
ここから私とモバイルSuicaの旅が始まります。
新宿に着いた私たちは丸の内線から京王線の新宿駅を探します。
ずっと持ち歩いていた着替えやらが入った鞄を一旦コインロッカーに預けることにします。
この日の宿泊は新宿ワシントンホテルです。
末っ子を交えての晩ご飯も新宿で予約しています。
新宿駅は東京駅よりエゲツないです。
駅の案内に従って歩くのですが、もうさっぱりです。
私の頭の中はわやくちゃです。
京王線の改札口を探して放浪しているとコインロッカーを見つけます。
所在地不明のコインロッカーです。
一抹の不安を感じながらも荷物を預けることにします。
ルミネエストの地下です。
エレベーター前です。
荷物を入れ、やれやれと振り返るとそこに改札口がありました。
京王線はまっすぐと矢印があります。
でも黄緑の改札口です。
黄緑の改札口はJRです。
京王線の改札口やないです。
でも京王線は改札口の向こう側と書かれています。
どないせぇいうねんと思いつつ、東京駅での新幹線切符取り忘れ事件が頭をよぎります。
また怒られるんちゃうの?と心が震えます。
再度、確認します。
京王線は改札口の向こうにあると表示です。
仕方ありません。
腹をくくります。
えいや!で入場します。
京王線の矢印に従います。
右に曲がれと言われるから曲がりますが、ほんまに問題ないの?と不安です。
ズンズン歩いて行きます。
すると指示通り京王線の改札口がありました。
ほっとします。
思うに東京の案内表示は今ひとつ何かが足りません。
もう少し愛が欲しいです。
そんな気がします。
京王線の改札口にたどり着きましたが、さっき入ったのはJRのはずです。
この改札口はJRを出場して京王線に入場という、1ピタで2度美味しい(2度認識)をしてくれるのでしょうか。
モバイルSuicaはブーなどとエラーのブザーが鳴ったりしないでしょうか。
そんな危惧を持ってその改札口にチャレンジします。
ありがとうございます。
無事に問題なく入場できました。
新宿駅はエゲツないです。
何はともあれ、京王線のホームに立つことができました。
京王線の新宿駅から2つめの駅に末っ子は住んでいます。
代田橋です。
大阪で言うと阪急の庄内をこじんまりした雰囲気です。
駅前から甲州街道まで小さな商店街が続き、最後に京王ストアがあります。
ここで飲み物とお菓子を買おうと思います。
いわゆる手土産です。
私はてっきり一般的なスーパーマーケットと思って入ったのですが、店内は日曜雑貨とアルコール飲料とそのおつまみというテイです。
一周まわっても食料品の陳列棚は見当たりません。
私は末っ子のためにポテチとバナナを買いたいのです。
店員さんに尋ねます。
「すみません、食糧品は置いていないのですか?」
(さすがにポテチとバナナはどこですか、とはよう言いません)
「地下にあります」
(ちかぁ?)
「どうやって行くんですか?」
「あちらの階段を降りてください」
(レジの外やん、カゴのビールはどうするん?)
「(カゴのビールを指し)先にレジで精算した方がいいんですかね?」
「一緒でいいですよ」
私が知っているスーパーマーケットは入ってすぐに野菜とかパンコーナーがあり、奥に肉とか魚コーナーです。
日曜雑貨は真ん中か、下手したら2階とかにあります。
(東京、ようわからんわ、まぁ、ええけど)
無事に買い物を済ませ甲州街道を横断し沖縄タウンを通って末っ子の部屋に行きます。
沖縄タウンでは酒屋さんの店先に置かれたベンチに座って泡盛を飲んで談笑してはる人がいます。
ええ雰囲気です。
私はアルコールは飲めませんが。
末っ子の部屋でしばし休憩したあと、晩ご飯に向けて出発します。
予約したお店は新宿センタービルにある「音音」です。
東京メトロ丸の内線方南町駅から西新宿駅下車が最短のようです。
今さらながら、国会議事堂の前から乗ったのは丸の内線です。
荻窪行きではない方南町行きに乗れば、新宿を彷徨うこともなかったようです。
駅探索ではなく目的地探索をすればよかったのですね。
なんでも経験です。
そうこうすると、新宿センタービルにある「音音」に着きました。
広い店内、ゆったりと食事ができました。
私たちのテーブル担当のふくよかなおばさま(おばちゃんやないです)店員さんが愛想よくよう気がついてよかったです。
東京で出会った人、ナンバー1に認定します。
食事のあとは新宿駅まで歩きます。
コインロッカーの荷物を取りに行き、都庁の展望ブースで東京の夜景を観る。
これがこの日の最後のメニューでございます。
まずは預けた荷物を受け取りにコインロッカーを探します。
ルミネエストの地下です。
ルミネはすぐに見つかりましたがエストではありません。
ルミネ1と2はすぐにわかりましたが、探しているのはエストです。
ルミネエストはどこやねん。
またも新宿放浪です。
仕方ないのでルミネ1だか2だかの店舗のお兄さんに聞きます。
「ルミネエストってどこですか?」
「その階段下りて左」
「ありがとうございます」
その階段下りて左、その階段下りて左、その階段下りて左。
唱えます。
その階段下りたけど、左にルミネエストはございません。
どこやねん、エスト。
エストぉ〜、心の中で叫びます。
と、そのとき、ちょっと先にエストとかかれたビルが目に入ります。
「その階段下りて、左に曲がってちょっと歩いたとこ」
こう案内してくれよぉ。
新宿。
もう少し愛が欲しいです。
雰囲気はなんばか天王寺でしょうか。
この2つを混ぜて2倍にしたら出来上がる感じでしょうか。
新宿エゲツないです。
でも、結構、好きかも知れません。
この雑多な感じ。
さあ、気を取り直して都庁を目指します。
都庁へは新宿駅から歩いて行きます。
GoogleMapで確認します。
すると、親切なGoogleさんが教えてくれます。
「もしかして閉館しているかも」と言うてはります。
ググります。
都庁の展望ブースは20時半までですと言うたはります。
すでに時計の針は21時に到着しようとしています。
あかんやん。
この界隈で夜景が観れるとこ、娘がググります。
ここまできたら何が何でも最後の締めは東京の夜景です。
恵比寿ガーデンプレイスタワーの38階なら23時まで夜景が楽しめるという、グッドな情報をゲットします。
さすが、我が娘です。
JR山手線で恵比寿駅に向かいます。
新宿から4つめです。
恵比寿ガーデンプレイス、おしゃれです。
夜景もおしゃれです。
東京タワーも見えます。
東京タワーは夜でも東京タワーと分かる存在感です。
このブレなさは「日立」の文字が光る通天閣や「芸術は爆発だ」の太陽の塔に通じるものを感じます。
東京タワー、好きです。
夜景を楽しんだあと、JR山手線に乗り新宿に戻ります。
新宿で末っ子と別れた私たちは新宿ワシントンホテルにチェックインします。
案内されたトリプルルームはゆったりとしています。
とにかく、靴を脱ぎます。
開放された足、やれやれです。
1日め、やっと終了します。
コメント