四国危機一髪ツアー〜佐多岬スプラッシュ

四国の魅力を考えてみました。
どこに行っても海に面している。
私にとってはこれに尽きると思います。
海端に静かに佇みながら大海原を進む人を見守る灯台。
行く先々に灯台を見つけることができるのが四国の魅力ではなかろうかと。
灯台好きにはたまりません。

今回の四国ドライブの旅では足摺岬もコースに入っていました。
しかし、台風が近づいいるのを危惧し海端には近寄らない方が賢明と、足摺岬は次のお楽しみに回しました。

四国旅行の2日めの行き先はホテルの朝食バイキングを食べながら決めます。
ちなみにこの旅行の締めは『うどん県でうどん県らしいうどんを食べる』です。
穏やかであろう四国最大の日本庭園を誇る南楽園に行くことします。
松山からまたも南下します。
思いつきで動くので移動にかなり無駄があります。
南楽園は駐車場を挟んで、日本庭園ブースと小さなお子ちゃまにぴったりの遊園地的なブースに分かれています。
オープン間近の時間ということもあるのでしょうか。
日本庭園は貸し切り状態です。
綺麗に整備された日本庭園の中を進み、藁葺き屋根のお茶屋さんで休憩をとります。
50を超えると夫婦でお抹茶を楽しむ境地に達するようです。

南楽園

南楽園日本庭園

南楽園鳳蝶

山の里

南楽園いろり

お抹茶

南楽園ふうりん

南楽園ではお天気も良く穏やかな時間が流れ、これは海端も穏やかかもしれません。
そんな気持ちになります。
広大な日本庭園の鑑賞を1/3ほど済ませたたところで南楽園をあとにします。
佐多岬に行くことにします。
佐多岬は愛媛の西の端にある細い半島です。
その先に佐多岬灯台があります。

灯台に行く駐車場まで延々と半島を走ります。
結構な距離を走ります。
退屈しないためなのか、道路にはメロディラインと呼ばれる施しがされています。
その区画、車が走っている間、曲を楽しめます。
『海』や『瀬戸の花嫁』など楽しみました。
そして、風力発電の風車が林立している様に興奮します。
佐多岬の風車の数は半端ありません。
我が夫婦の好きなアイコンは灯台とともに風車です。
灯台までの道に『風の丘パーク』という案内を見つけます。
これはきっと風車の丘に違いありません。
林立する風車の先に丘があり、そこまで行き後ろを振り返ると立ち並ぶ風車を堪能できる、そんな風情の丘に違いないと想像します。
帰りに寄ることにし、まずは灯台を目指します。
前日もそうだったのですが地方に行くと道案内が充実されていないことがよくあります。
それが良かったりするのですが道案内の不十分さに戸惑うこともしばしばございます。
あまりの長閑さに携帯の電波の具合も悪くなり手元のGoogle Mapは機能しません。
分かれ道で進行方向がわからなくなります。
道の端に車を止めます。
すると横に軽トラックが止まりました。
アメリカの広大な土地を走っているピックアップトラックの小型版です。
日本の地方によく見かける軽トラです。
運転席の向こうに見える軽トラックのおじさん。
にこやかな顔の口元は「どこいくの?」と動いています。
我が相方は昨今、巷で話題の”煽り”かもしれないと軽トラックの方を見ません。
軽トラックのおじさんは「どこいくの?」と言っています。
「『どこいくの?』っていうたはんで」という私にやっと窓を開けます。
「灯台です」と応えます。
「灯台ならついておいで」と優しいおじさんです。
そのおじさんのおかげで佐多岬灯台の駐車場に無事に辿り着きました。
この佐多岬灯台の駐車場の手前、ここに有名なおばちゃんがいらっしゃいます。
そのおばちゃんの勢いに釣られて車を止めてはいけません。
かなり強引な「これ買って!」おばちゃんらしいです。
車の前に出てくるんちゃうの?という勢いで手に何かを持って押し売ろうとしたはりました。
なかなかの風情です。

そんな関所を通り抜け駐車場に車を停めます。
ここからは歩いて灯台を目指します。
20分ほど、登ったり降りたりとわりとしんどい道です。
だいたいからして、灯台は辺鄙なところにあります。
室戸岬灯台に比べたらまだ楽チンです。
しんどい目をした分、景色を楽しめます。
佐多岬灯台の麓には砲台跡もあり大砲を見ることができます。
この砲台跡がある御籠島までの道中、名付けて『佐多岬スプラッシュ』を体験しました。

佐田岬

佐多岬

佐多岬灯台

佐田岬灯台

佐多岬灯台

佐多岬の海
佐多岬は太平洋に面している側と瀬戸内に面している側とに分かれてます。
その先っぽからはすぐそこに九州、大分が見えます。
灯台の駐車場までの海端に大分に行くフェリー乗り場がありました。
台風が近づいている状況でしたがフェリー乗り場に車が並んでいたのを見ました。
太平洋側の海は結構、荒れています。
波が押し寄せています。
灯台の麓から砲台跡がある御籠島展望所に行く道。
御籠島への橋の役目をしている通路はロの字になっています。
太平洋側の波を和らげるためなのか、通路の脇には大きな穴がいくつかあります。
その通路に差し掛かろうとしたとき、その穴から通路側に向かって白いしぶきを上げて波が吹き上げました。
太平洋側からの波がその通路の下に吸い込まれ、その穴から吹き上げています。
波が引いたときに一気にその通路を通り抜けなければ、遊園地の急流すべり並みにびしょ濡れになります。
いや、あれ以上のしぶきです。
おまけに塩分を含む海水です。
あとが大変です。
ということで、次の吹き上げが来た直後に一気に通路を走り抜けることします。
これが今回の四国ドライブ旅行のタイトル『危機一髪ツアー』の由来となります。
そして、名付けて佐田岬スプラッシュです。
御籠島展望所から九州、大分を臨み、佐多岬灯台を眺め、大砲跡を見たあと、またこの佐多岬スプラッシュを通り抜けなければなりません。
なかなかのスリル満点です。
油断をすると水たまりに足を滑らせて転けるかもしれません。

佐多岬

大砲

そんなこんなで佐多岬灯台を楽しみ、風の丘パークで風車を間近に見て佐多岬をあとにします。
ちなみに風の丘パークは私の予想を軽く裏切ってくれました。

風の丘

風車
このあと、インスタ映えで有名な日本で一番海に近い駅、JR下灘駅に寄ります。
最後にこの旅の目的のひとつ、うどん県のうどんを食べるために香川、丸亀に進路を移します。

JR下灘駅

日本で一番海に近い駅
すでにこの時点でうどん県らしいうどん屋さんは閉店しております。
そんなことはお目当てのお店の前に着くまで知りませんでした。
JR下灘駅を出たのが18時を回っています。
香川に入るころには日はすっかり暮れました。
丸亀に着いたのは20時を過ぎており、お目当のうどん屋さんは真っ暗です。
仕方ないので、その近辺でうどんを食べられるお店を探します。
一杯飲み屋風のお店しか開いておらず、そこで取り急ぎのざるうどんを食べ、瀬戸大橋経由で帰路に着きます。
家に着いたのは夜中の2時でございます。
当初の目的は達成できなかったものの、この四国ドライブ旅行、灯台に行けたこと、道後温泉で食べた鯛の釜めしが美味しかったこと、非常に楽しい旅になりました。