網膜の剥離ってこうなるねんや・・を実感した私は
右目、左下2/3の視野欠損状態で
タクシーに乗って病院に向かう。
前の週、金曜日の診察時に次回診察は水曜日と予約したのを
変更電話を入れてからの外来診察。
眼科はお医者さんの診察前に
あれこれ検査をしてからとなっている。
病院に向かう動作で
すでに右目は左下3/4が視野欠損状態。
眼圧検査はまあ、受けれるわなぁ。
この状態で視力検査って無理やん。
外から見た感じでは
視野欠損状態がわからんから仕方ないなぁと
「すみません、網膜剥離で左下3/4がすでに見えないんですけど」って云うと
「1/4見えてるとこで見れませんか?」って
見えんがなぁ。
物体はわかるけど、検査器のC自体を探せんちゅうねん。
「物は見えるけど、見れません」と云う。
視力が残っているかどうかを調べたいようなんやけど・・
視力はまだ残っているでと思うが
「見えへんから無理です」って云う。
「それじゃ、あちらの椅子で診察を待っていて下さいね
今日は1診です」って。
診察ブースが3つほどあって
私の主治医の別嬪女医先生は1診ってことなのでその前辺りの椅子に座る。
とりあえずの入院準備としてパジャマとお箸と水筒とラジオを入れた
紙袋を抱えて・・・・
名前を呼ばれて、診察室に入って開口一番
「先生、あきませんわぁ」と私。
「あきませんでしたか・・・とりあえず診せてくださいね」と
診察をしてもらう。
「剥離、進んでいますねぇ。入院して手術になります。」
「はい、そう思って、入院の用意を持ってきてます」
「ちょっと待ってくださいね。」と奥に行き
眼科部長の男の先生と一緒に戻ってきはる。
「手術は明日の夕方です。
先生(男の先生を見て)がして下さいます」と女医先生。
眼科部長の先生が私の前に座って診察。
2人で何やら話した後、
眼科部長が簡単な手術の説明をしてくれて、自分の診察に戻りはって
私の主治医の女医先生が再度、詳しく手術の説明をしてくれはる。
診察室にある眼球の模型を目の前に説明してくれはる。
外からは眼球にバンドを巻いて、
中からはガスを入れて網膜を固定させるという。
ガスを入れるから術後はうつぶせ寝。
硝子体手術とバックル手術で時間は2時間。
状況によって2時間オーバーする。
麻酔は局所で右ほほ骨のとこに2本と右耳下に1本。
「ココ(右ほほ骨)の麻酔はちょっと痛いです」と女医先生。
「白内障の時にもそこに麻酔したから大丈夫です。
それに私、痛みに強いので平気です」とニヤっと笑う私。
「じゃ、入院準備と手術前の検査に行ってください。
車椅子移動になるのでちょっと待ってください」と
車椅子に乗せられ、看護婦さんに病院の中を連れまわされる。
術前検査っていうても
血液検査は前回の入院時に済ませているので
抗生剤のアレルギー検査とレントゲンと心電図をして
入院手続きをして病室に入る。
大部屋希望やのに連れて行かれたのは個室。
え〜〜個室ってあかんやん。室料が別にいるやんと心配にあって
看護婦さんに
「あのぉ〜〜大部屋希望なんですけど」
「空がないからとりあえずココに入ってて。」
「はい、部屋代ってどうなります?」
「大部屋希望やから大部屋扱いになるよ」ってことで
安心してパジャマに着替える。
個室っていうても2人部屋を1人で使う。
前回は内科病棟やったけど
今回は産婦人科病棟なので、雰囲気が全然違う。
手術開始は翌日16時15分開始。
ただ、その前の白内障の手術の人の進み具合で
手術時間は前後する。
手術開始前に点眼と点滴を開始する。その前に手術着に着替えること。
明日のお昼は絶食。
それまでは安静に過ごしてくださいといわれる。
又もラジオを聞いて過ごす日々。
右目は4/5の視野欠損。
網膜が剥離しても全く痛くない。
身体は元気なのに安静に過ごすというのも忍耐がいる。
看護婦さんが持って来てくれた、網膜剥離の術後枕が
やけにデカイ。
U字型枕を試しに当てて見た。
私の身体ではおへそ辺りまで来て、
おなかを圧迫される。
これきついわぁ〜〜と一瞬うつぶせ寝2週間という指示に
息が詰まる思いがする。
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