感情を抜きにしたら、今回のこの苦渋の選択はベストなのだろうと思うが
娘としては切なくて・・・
我が家で受け容れられる状況であればそうするのに
それができない悔しさもあり、お父ちゃんかわいそう・・・と感情的には涙する。
高齢者が高齢者を介護するしんどさは計り知れないものだし
母に一人押し付ける状況を続けろとはいえないのも事実。
で、当然知らせておくべきと兄に電話で状況を説明する。
兄とて、引き取ってという状況でもないので
私の説明に反論もできない。
そりゃそうやわなぁ。自分が出来んのに人にしろと
そんな勝手なことは云えん。
仮に云うたら私が切れるちゅうねん。
ことのついでに兄に云う。
「兄ちゃんも酒とタバコ、控えや。
脳梗塞になったら知らんで。
夫婦は他人やし、嫁はんは面倒みてくれんで。」と云うてやる。
「すでにその状況や」と半分笑いながらの兄ちゃん。
こっちにふってくるなよと釘をさしておく。
「あんなぁ、娘2人いてるねんからせ〜だい娘を可愛がって
私みたいにお父ちゃんかわいそうやと泣くように育てとき」と忠告してやる。
お父ちゃん、かわいそうにと泣いても何も出来んという娘なんやけど。
そこが矛盾してる。
我が家だけに限った話ではなく
こんな話は山ほどのあふれている。
身内を介護するというのはほんとう大変なことなんだと思う。
そこに耐え切れず、自らの命を絶つという選択をする人もいてる。
先の見えないトンネルの中にいてる気分になるのだろうと想像はするが
現実、自分のものとしてはわからないから
頭でわかっているだけで感情では理解できないってシロモノ。
頭でわかっているだけで、
その気持ちがわかるでなんていうのは
なんの意味もない言葉。
病院に連れて行くだけやとなんら介護をしているうちにはいらんという私やったので
母のしんどさ(体力的もやし、精神的にはもっと)は想像を絶するから
今回の苦渋の選択は致し方ないというところなのと
頭でわかろうとするが
感情ではあかんなぁ。
男である兄はイマイチ母の気持ちが理解できていず、
男の立場でものをいう。
そんなことを云うてたら
ほんま捨てられまっせと兄に限ったことでないやろうと
世の男性に云いたくのなる私なのだ。
そして、わが息子たちを
嫁はんに捨てられんように育てるべきやという使命に燃え、
「アンタラもなぁ、料理ぐらいできんとあかんで」と云う。
勉強ができたらいいってもんでなく、
ええ会社に就職できたらいいってもんでなく、
手のかからん病気で逝くか
小奇麗で可愛げのあるおじいちゃんになるかが
息子たちの最終目的だと
そこまで考える母親の私なのだ。
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