ここだけの話。私が乗る通勤電車でのこと。通勤電車っていうのはほぼ同じ時間のに乗るので同じ駅から同じメンバーとなる。たいてい、私は私が乗る電車のひとつ前のがホームから出発しかけたときに駅の階段を上る。なのでホームで4,5分待つ。その女性は、私が乗る電車がホームに入ってくる直前にホームに上ってくる。私のほうが先にホームにいて足元の丸い印のところに立っているにもかかわらず、あとから来た女性はいつも先に車両に入って、そして必ず座る。
年のころなら30代前半で独身。働きだして数年といういでたちではなく、ええもんをお召になってはる。私みたいに主婦っぽさもない。でもすでにトウがたって図々しさが見え隠れする。でも、そこそこきれいな人。
席が空いていないと、車両の中を歩いて空いている席を探して座る。空いている席がないと、空くのを期待して座っている人の前に立つ。なんでか次の駅でその人が立っている付近の人が下りる。そして彼女は空いた席にすかさず座る。獲物をねらったタカのごとくの顔立ちをしてはる。ベタにいうと、きっつい顔してはる。
私が乗る電車は一つ二つ空いているという時間帯なので、その人が座ったあとでも座れる可能性がある。私は乗った駅で座れるなら座るがなければドアのところに立つ。そのあと空いたからと行って体の向きを変えて座りに行くのも面倒やしそのままドアのところに居てる。
っでいつも、私よりあとに来て絶対座りはるのに気付いた私は、あるときその彼女と席の争奪戦を繰り広げた。あとから来て同じドアから先に車両内に足を踏み入れられるのがなんや無償に腹立つというかおもろないので同じ車両の違うドアのところで待機。ホームに入ってきた車内ではサラリーマンが一人席を立ってドアに向かっている様子が見える。私のドアのほうが近い席。おまけにそのサラリーマンは一人で余裕しゃくしゃくで座っていた様子で空いた席は私のふたり分。それを見つけた私だが、隣のドアの彼女もそれを見逃してはおらず、その席の方を見ている。
ここで私の闘志がむらむらと湧き起こる。ぜったい、あの席に座ったるねん!私の方が近いし!ってドアが開く。その席に向かう。したらやっぱり向こうから彼女もやってくる。てか、私より距離があるのにすぐそこにおるし。普段ならここであきらめる私が、このときは絶対座ったるねん!!って気持ちで、彼女より数秒早く腰を下ろす。その彼女も私ぐらいの体格なので私の横にすっと腰を下ろす。気持ち私のほうが速かったが外から見たらほぼ同時。ていうか、他のおばはんやとお尻が入らんほどの空き具合に腰を下ろした彼女。なんかくそ~~って気持ちになる。座りよった!!と。
それ以後、席争奪戦はあほらしいって止めたが、密かにその彼女のことを”絶対座る女”と名付けて、彼女が座るまでドアのところに立ちながらちらちらと見てしまう私。ほんま見事やからなぁ。いうても、乗車駅から20分ほどの本町で下車するねんし、そない必死になって座らんでもええやんと密かに心ん中で突っ込んだりもするが私の通勤電車での密かの楽しみではある。絶対座る女の動向・・・・・今日も来たで鋭い目をして席を探している・・・と頭の中で実況中継しながら楽しむ。おかげで、彼女が座るまでは読みかけの本もiPodからの音楽も頭の中を素通り(>_<)
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