義母の部屋、西向きの窓のずっとずっと先は大阪港。
今日、行くと、義父がその窓の先を見ていた。
開口一番に
「みっちゃんに会いたかったんじゃ。」とえらい可愛いことをいう。
(魂胆はわかってまっせ!)と思う私。
しゃ~ないなぁ~と
「おとーさん、散歩に行く?」とふると
尻尾をふる義父(のように喜んでいる)。
相も変わらずの神社からの酒盛りコース。
いつまで冷たいビールを飲むつもりなんじゃ?と聞きたいのをぐっと堪える。
「みっちゃん、今日は窓から見える学校(その向こうに船が行き来ししているのが見えるらしい。)の向こうまで行きたいんじゃ、いいじゃろか?」
「ええよ~」
「ここじゃの~窓から見える学校。」
「そやで~」
「あの、向こうに船が見えてたんじゃが、ここから港までは歩いてはいけんのぉ。」
「ん~おとーさん、ごめん。方向は合っているねんけれど、歩いては行かれへんわぁ。」
「そうじゃろなぁ・・・」
どこかの外国の船着き場での義父のモノクロ写真はなかなか趣きがある。
一番ええ時代じゃったんじゃのぉ・・・と義父が不憫になる。
やのに、義母。思ったことがすぐ口にでる。
体格のええおばちゃんとすれ違う。
「みっちゃん、見たか?えらいまん丸子じゃ!」
おかーさん、声がデカい!( 一一)
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