佐野元春&THE COYOTE BANDと二夜物語

初夏、ビルボード大阪のライブは、あれはあれでよかったんだけれども、
あぁ、やっぱりロックコンサートの佐野さんが私は一番好きなんだ!と実感の神戸と大阪の夜。

2015年10月24日(金)と25日(土)。

神戸国際会館こくさいホール、1階7列目というラッキーな席。このホールでこのエリアに足を踏み入れたのは初めてで、いや震災後に建て直してからそうなったのか、床がゆる~くスロープしている。スタンディングでも背の低い私でもちゃんと見えるという設計?

ネットで調べていたこのツアーのセットリスト(神戸以前のライブハウスのもの)は何度も繰り返し聴いていたが、2曲目でえっという曲。後で知ったんだけど、このツアーのホールライブは神戸が初。ライブハウスとホールでの混合ツアーで、箱の大きさによってなのか、セットリストを変えているらしい。

中盤、コヨーテバンドと一緒にレコーディングした曲。後半80年代の曲へと流れ、SOMEDAY~アンジェリーナですっかり高校生に戻った感じ。
僕のデビュー曲って佐野さんのMCからのアンジェリーナのイントロは絶叫もの。
高校生のとき、春休みにラジオから流れてきたアンジェリーナの疾走感にやられた。あれから来年で35年。

帰り道、一緒に楽しんだ高校のときの友だちの、昔の曲のときは高校時代にタイムスリップするよねってのに、ジンとしながら、来年、きっと行われるであろう35周年ライブにも一緒に行こうと約束をして別れる。

明けて、大阪フェスティバルホール。
30年前、佐野元春なんてと小馬鹿にしていたヘビメタ好きのギター親父を連れて行く。ビルボードライブでの佐野さんのMCがやたら面白かったらしく、今回はリニューアルしたフェスティバルホールを見たいというのもあった。

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期待に満ちた思いでレッドカーペットの大階段を上る元春フリークの昔の高校生たち。

神戸よりかは少し後ろの前から11列目。真ん中よりでこちらもなかなかの良席。2つ前には小学生4年生ぐらいの男の子を連れたお父さん。最前列は貫録のあるおじさんたち。車椅子に乗ったお父さん(首に佐野さんのマフラータオルを巻いている)とともに中学生ぐらいのお嬢ちゃん。スタッフの人に抱えられ、前列に運ばれていく車椅子のお父さんのあとに続いている。

女の人のほうが多いねんな・・・と20日ほど前にボストンのライブに行ったギター親父は言う。それでもオール白髪のスーツ姿の男性が私たちよりずいぶんと前に座っていたり、私たちと同じ人生半ばを過ぎたカップルも。普段は職場でも恰好をつけているであろうおじさんたちが顔ではポーカーフェイスを気取っているけれど、ワクワク感が加齢臭とともに匂ってくる。開演時間になってどこからともなく始まった手拍子が一体化して、フェスティバルホールに響く。昔は、キャーキャーという女の子の声のほうがはるかに多かったのに、野太いおじさんのモトハルぅ~。おばさんの声よりはるかに多いおじさんのモトハルぅ!小学生の息子を気にしながらもノリノリになっちまっているお父さん。おじさんたちがやたら可愛い高校生に見える、目の錯覚。

セットリストは前日の神戸と同じ。MCは微妙に違うというか、大阪ではやたら饒舌の佐野さん。長年、考えあぐねていた男性と女性の違い。その結論を得たというMC。男性は目の前に山があると上りたくなる。何か目の前のものを制服したくなる。女性は山をぐる~とまわって平坦な道を歩く。女性のほうが賢い。女性はスーパーでナチュラルなんだという佐野さん。そして、スーパーナチュラルウーマンを歌うんだけれど。佐野さん、昔はこんなMCなんてしませんよ。というか、MCは短かかった。ビルボードライブで佐野さんのMCにはまったギター親父は爆笑していたけれど。

アンコールはパーティーチューンな3曲でフェスティバル中の昔の高校生たちはノリノリで一緒にシャウト。フェスティバルぐらいの規模の箱はいい。一体感の中にいて一体感を感じれる。アンコールのときの手拍子の反響が鳥肌もん。フェスティバルホールの素晴らしさを実感。

一緒に行ったギター親父は、コヨーテバンドはうまい、音がいい。特に右のギターの人はうまいわ。フェスティバルの音の響き、あの手拍子で佐野さんもテンションがあがったやろうなぁ。いや、良かった。しかし、お前、ほんまに佐野さん、好きやねんなぁ。優しそうやもんなぁ~佐野さん・・・と。

今ごろかい・・・(*´з`)

ここで、佐野さん好きがすっかり認識されたのをいいことに、このツアーの最終日、東京は渋谷公会堂に行きたくて仕方なくなり、ネットでチケットを探す。っが、すでにプレイガイドは完売。来年は大阪、神戸はもちろん、東京にも行こうと密かに誓う(^O^)/

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