眼科の日。
いつもに増して、夏休みということで
満員御礼の眼科。
明らかに私よりはるかにご年配の方々の中、
最初に座っていた椅子は
検査で一旦席を外した時におばちゃんに陣取られている。
なので、まぁ、立って待つことにする。
本日、私は両目の眼底検査で
このあと、数回に分けて眼底を開く点眼と開き具合をスケールで測られる。
だから本当は椅子に座ってるほうが
看護婦さんもやりやすいはず。
次から次へと来はるご年配方を見つつ
立って本を読んでいた。
これも、あともう1回目薬をいれられるとぼやけて何も見えなくなるやろうと
それまでの時間を惜しみながら目を走らせる。
看護婦さんがスケールと目薬を持って
私を探している。
立っている私に、空いた席を指差し
「ココに座って」と
点眼するのにしやすさもあるし
だんだんと目が見えにくくなる私は座ってるほうがいいのだろうが、
これだけご年配の方が溢れかえってる中、
椅子に腰を下ろしているのも
気詰まりなもの。
だんだんと見えづらくなってくる目を理由に
(理由たって別にだれかれなしに説明するわけではなく
私の中で、ほらほら私も病人やから座っていたも大丈夫と
理由付け。)
目をつぶって小さくなる。
ホンマ、病院にはどこから集まってきたのかと思うぐらいの
おっちゃん、おばちゃんでいっぱい。
座ってるおっちゃん、おばちゃんは
検査で一旦呼ばれるとき
必ず、帽子だとか、本だとか、貴重品の入っていない鞄だとかを
自分が座っていた場所に置いて行くのだ。
場所取りをしている。
ん〜〜これだけは私は出来んなぁと横に置かれた
肩身が狭くなった本を見る。
そして、
そこまでして椅子に固守するおっちゃんおばちゃんの中で
私はますます小さくなる。
心の中で
たぶん、私の病気のほうが眼の病気としては重いしと叫ぶ。
いやはや、どこに行っても
おっちゃんおばちゃんで溢れていて
また、その方々は我がの場所のマーキングも堂々とし
高齢化社会をブイブイ云わしてはるようだ。
「年いくとあきまへんわぁ」
「毎日のように、今日は眼科、明日は整形、あさっては内科と病院通い」
「年いっても自分のことぐらいはゆっくりでもしやななぁ」と
パワー全開のおしゃべりが繰り広げられている。
私は、やっとこ自分の番の診察にホッとして、
まぶしさで開けていられない両目でボチボチと帰宅する。
明日は実家の父の病院ヘルパーの日。
高齢化社会真っ只中にどっぷり浸かる私。疲れた・・・・・・
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