長男が
「読む本がない・・」って
幼稚園時代に買ったウルトラマンセブンの絵本をぱらぱら捲っている。
「中学生にもなってウルトラマンはないやろ」って私。
「なんか、本ない?」って長男
「ほんだら、母さんの愛読書を進呈するわ」って
私の本棚からライ麦畑でつかまえて・・を持ち出す。
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「あんなぁ、たぶん、めっちゃ難解やで。
何がいいたいねんって思うほど、抽象的やねん。
でもな、なんていうか、思春期の自分でも何がしたいねん、どうしたいねんって
わけのわからん気持ちを代弁してるアメリカ文学や」と大層に云う。
アメリカ文学とはちょっと語弊があるかもとは思うが、私はそう思っている。
かなり、問題定義をかもし出してる小説やし、
親が子に進めるってありえへんかもしれん内容ではあるねんけど。
「あるやろ?
なんでもかんでも親の云うことが正しいなんてありえへんのに
親はそういう。そんな理不尽なことあるか!って
思うことあるやろ?」
「うん。ある」
「親に限らず、先生や大人の云うことに、なんでやねんって思うやろ?
そういう思春期の心の微妙さを書いてる本や。
危うい思春期の気持ちっていうの、大人になりつつある年代の危うさ・・・とか
わかるか?」
「ん・・・わからん」
「とにかく、読んでみ」と
しばらくして
「母さん、よ〜わからんわ、この本」
「わからんけど、読んでみ。
なんか心にひっかかるものがあればそれでよしや」って
わけのわからんことを云う私。
わからん云いながら、
朝読(毎朝、学校で10分間読書の時間がある)で読もうと通学鞄に忍ばせている。
ハリーポッターもええけど、こういう心理描写ものも読んどけと思う私です。

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