M1の長男がこの夏、短期留学に行くとか。
LINEのファミリーグループで不要なiPhoneはないか？と言ってきた。
格安SIMを使おうと思っているらしい。
オランダに行くらしい。
なんか、前に会ったときにそんな話をしていたよなぁ。
ふーんと聞き流しておく。
この前のモロッコ行きと同じように、飛行機のチケットを買うのにカードを使ったとか言ってきよるやろと。
旅行に行くときは親の家族カード（通学定期券用PiTaPa）を使う。
旅行から帰ってきて1週間もしないうちに全額、振り込んでくる。
カードの明細を要求し、1円違わず返金するという律儀さ。
「自分が稼いだお金でないと好きなことがでけへん」という持論の持ち主。
つまりは俺が稼いだお金ですることには文句は言うなということである。
お金の取り扱い・管理については、しっかりと教えたと自負している。
小学生に上がったときにお小遣い帳と毎月100円×学年分のお小遣いを支給するシステムを導入した。
2、3ルールを設けて、それを破ると半年間お小遣い無しという罰則規定あり（笑）
我が家におけるルールは非常に厳格に実施されるのが特徴である。
このあたりの厳しさは半端ない。
留学なら勉強しに行くのであろう。
費用はどうなっているのか気になる。
気になるが聞くと知らん顔もできない。
先週、長男が住むマンションに寄ったときのこと。
鍵を開け玄関の電気をつけようとスイッチをオンにしたが明るくならない。
カチカチ何度かやってみても変わらない。
えっ、すでにオランダに行きよったんか？
電気のヒューズを下ろして行ったのか？
と頭をよぎった。
まぁ、ええやと中に入って部屋の電気をつけたら明るくなった。
ヒューズを落としていたわけではないのがわかる。
部屋の中の散らかり様にまだ日本にいてるようである。
なんや、玄関の電気、切れてるだけかい？！
新しいのん買えよ！
そんなことがあったので、もう少し留学について知っといたほうがいいかもしれない。
後日、長男にLINEで聞いてみた。
いつからいくの？
には、まだ未定と。
留学ってオランダの大学で勉強するの？単に語学留学？
勉強したり企業訪問したり、来月、オランダ大使館に行く、このサイトを見てと。
奨学金で行くの？お金は？少しならカンパするで、
と、とりあえず言ってみた。
基本的にはお金はかからない、デルフト大学で勉強すると。
デルフト大学というのは、オランダの国立デルフト工科大学らしい。
オランダのどこにあるのかしら？とググってみた。
デルフトブルーといって青い色が美しいデルフト陶器が有名というのを知る。
あっ、そういえば我が家にそのデルフト焼きの可愛いらしい置物がある。
それを思い出した。
これを私はどこで手に入れたのであろう。
全く記憶にない。
オランダに行ったことはないので、誰か親戚の人とか知り合いのお土産なのかもしれない。
自分で買った記憶はない。
そんなことで、取り急ぎ、オランダのお土産はデルフト焼きのちっこい何かをリクエストしてみた。
器とかでもいいんだけど、ネットでみると高額すぎるお値段だ。
ちっこい何かならヤツにも買えるであろう。
何につけても環境は大きいなぁをまざまざと認識させられる長男である。
飄々としながらボソボソと呟く言葉は結構な重みを含んでいる。
そんな文言を吐くヤツである。
大学が決まったとき「母さん、高校は大事やなぁ。環境ってほんま大事やで」
いろんな意味でこれは真理をついている。
兎にも角にも、デルフト焼きのちっこいのん、チープなデルフト焼きが楽しみになってきた。
ここにヤツのセンスが問われるということやね。
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