キャリアプランとかキャリアパスとか

仕事

就活をしているのかどうなのか?
街中で見る就活生を横目に我が家の次男坊を見る。
とりあえず、何度か東京に足を運んでいた。
リクルートスーツ姿は見たことない。

私は子どものとき、”親の立場”とかでモノを言われるのがイヤやったので、我が子にはなるべくその視点での発言はしないように注意してきた。
それでも言ってしまうのだけども。
乳幼児期は人としての基本をこと細かく言っていたが、小学生の高学年になるとそれも少なくなってきた。
迷いながらも自分の意思も確立できつつあり、そんな個々の特性をこちらも認識するようになってきた。
3人とも”他人に流されない”は小学生のときに確立されていた。

折々、節目節目、高校受験、大学受験には本人の意思を確認しつつ、私の考えを伝え、最終の選択は本人に決めさせてきた。
ラクして行ける学校ではなく、学びたいものがある行きたい学校を選ばせてきた。
子どもも20歳を過ぎ、大人として責任が伴う世代になった近ごろは、よほどのことがない限りは何も言わない。

先週、仕事中に次男坊の大学から電話がかかってきた。
体調でもくずしたのか?怪我でもしたのか?と緊急事態のドキドキを感じた。
電話の向こう、助手の女性は
ゼミに出てこない。
提出物を出さない。
メールや電話をしても返事がない。
心配している。
と、おっしゃる。
親として迷惑をかけていることの謝罪と状況確認を夜、行うことを約束した。

その夜、23時前に帰宅した次男坊に、理由を尋ねる。
詳細は省くが、彼の考えや気持ちがわからんことはない。
それについては、良いか悪いかは別として、「親なら叱るべきやろうけれど」
と前置きをし、
「母さんは自分の考えをちゃんと持ちそれを伝えることができる人に育てたかったので、その点ではちょっと嬉しいかな、ただ、その助手の人の電話やメールを無視するのはいただけんな。その人は何も悪くないんやないの。返事をせえへんという、そんなことは20歳までの話やろ、20歳過ぎたらそれはしたらあかん。それはあんたが悪い。明日、謝りなさい」
と話す。
本人もその点については悪いと認めている。
ことのついでに就活状況を確認した。
また、就活についてどう考えているのかも聞いた。
普段は寡黙な次男坊もこういうときは自分の気持ちを切々と語るので安心している。
ちゃんと考えているのを知り、またその考え方も共感できる。
私が嫌いな”親の立場”を振りかざすと、多分、共感できないであろうが。
結局、日が変わってしまった。

その中で
「兄ちゃんは何になりたいの?」
と聞かれる。

そんな話をしたことを長男にLINEを介して伝える。
そして、長男の就活の考え方も確認する。
ここで兄弟、逆転して、長男の就活の方があとになる。
「分野が違うからなんとも言えないけれど、こだわりが強いから何十社も受けることはせず、合いそうなとこを絞っているんやな」
と弟の今の状況を認め、
「入ってみないとわからん部分は多いと思うけれど。
今時は転職ってのもキャリアプランにいれて、新卒だけが全てって考えなくてもええ気がするけど」
となかなかするどいことを言う。
「今どきは終身雇用もないしな。
どんな仕事にしろ、自分で仕事をプロデュースできる(営業視点を持って)力がないと生きていかれへんわな。
会社勤めするにも、起業するぐらいの視点や気持ちでおらな、厳しいわ。
キャリアパスは考えやなあかん」
と私の考えを伝えておく。

「大きい会社が潰れんとも限らんし、
起業まではいかなくても、しっかりキャリアを積んで他でもやっていけるとこがええなぐらいは考えてる」
と長男の考えを聞いて、まずまずやなとほくそ笑む。

長い人生において、高校受験や大学受験が目標ではない。
就職にしてもそれがゴールではない。
常に次のステージ(それはいわゆる出世というものとは限らない)を考えて日々精進していかないといけないのが、これからの時代を生きる人の必要要件やと思うこの頃。
とりあえず、私のもっかの関心事は会社づくり
若い社員が安心して結婚できる会社づくり、お金が目的でなくおもろい会社づくり、お金はあとからついてくる、そんなイメージ。
これがなかなか難しいのである。

コメント

  1. Manohiro より:

    Manohiroと申します。
    ブログランキングから訪問させて頂きました。

    今の若者は、主義主張を大切にしています。

    それだけ物事に対してしっかりした考えを持っています。

    トラブルは多いともうが、

    それが彼らの生き方でしょう。

    • petitpie より:

      コメント、ありがとうございます。
      また、コメントに気づくのが遅くなりごめんなさい。
      そうですね、職場の若い人も主義主張を大事にしています。
      それがちょっと個人主義すぎるきらいがあり、ハラハラするときがありますけど。

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